エンドランのサインが出た時、「ゴロを転がさないといけないな」と思いフライを上げてしまった「三振をしたくない」と思えば思うほど三振をしてしまう。
また、マウンドでイニングの先頭バッターに対して、「フォアボールは出したくないな」と思っていたけどフォアボールを出してしまった。
こんな経験をしたことはないですか?
実は、この結果にはある共通点があります。それは、[否定形を使っている]です。脳というのは否定形を認識できません。
「パンダがボールで遊んでいる姿をイメージしないでください」
いかがでしょう?
パンダがボールで遊んでいる姿をイメージしないことは出来ましたか?
正確にイメージしないまでも、おそらく多くの人が、白と黒や大きなボール、または小さなボールが頭の中に浮かんできたのではないでしょうか?
これはどういうことかというと、「〜しないでください」と言われても、無意識にイメージをしてしまっているということです。
結果を出したいときに、多くの選手は否定形を使いがちです。
例えば、「エラーをしてはいけない」「しっかり投げないといけない」「打たないといけない」「ランナーを返さないといけない」など。
否定形を使うと、頭の中では「エラーをしている姿」「しっかり投げられていない姿」「打てない姿」「ランナーを返せない姿」をイメージしてしまいます。
イメージトレーニングというものがあるように、イメージをすることによる力は強力です。
否定形を使うことによって失敗した姿をイメージしてしまい、本当に失敗をしてしまうのです。
【否定形を言い換える】
では、どうすればいいのかと言うと、今まで使っていた否定形を言い換えてください。
例えば、「エラーをしてはいけない」は「アウトにする」、「しっかり投げないといけない」は「しっかり投げる」、「打たないといけない」は「打つ」、「ランナーを返さないといけない」は「ランナーを返す」のように、自分の言葉で言い換えてください。
言い換えることによって、成功している姿をイメージすることができます。
ポイントは、他人の言葉ではなく自分の言葉で言い換えることです。
結果を出したいときにほど、否定形で自分と会話をしがちです。
逆に、結果を出している選手は、肯定形で自分と会話をしていることが多いです。
なかなか思うような結果が出ていない選手は是非、自分が使っている言葉を意識してみてください。